設計力が工務店の命運を決める。

設計力を強化して勝ち残れる工務店に!

お客様の幸せの器をつくるため、設計力を高める

工務店は単なる”ハコ”をつくるだけではいけません。そこに住む家族全員の

暮らしを考え尽くした空間を提案できるように進化していかなければなりませ

ん。現在、”女性目線”という言葉がありますが、それでは不足です。一般に

家事は男性より女性が担っている場合が多く、住宅の使い勝手などは女性の意

見は重要です。しかし、住宅にはその女性を含めた家族が住むのです。その家

族皆が住みやすく、安らげる空間を提案していかなければならないのです。そ

こには”家族の暮らし目線”必要になります。家族全員の幸せの器をつくって

いるという使命・理念を理解して、設計をしなければならないのです。


設計で重要なのは、ヒアリング力(ご要望確認力)とプラン・デザイン打ち合

わせ力です。この能力で良い家になるかどうかは決まります。過去の家から、

実現したいこと、解決したいことなど、住みたい家が実現できるかどうかは、

ヒアリング力と、プラン・デザイン(エスキース)の打ち合わせの能力で決ま

るのです。そのため設計者は、設計のスキル・感性はもとより、人間力も磨か

なければならないのです。


感性を磨くためには、情報を収集し(勉強すること)、収集した情報を編集し

(考え、組み合わせること)、編集した情報を発信したり活用することが大切

です。そしてそれらを繰り返すことで、感性が磨かれていくのです。また感性

は良いものを見ることによっても磨かれます。建築だけではなく、芸術なども

含め、良いものを見ることが感性を高めるのに役立ちます。


  

設計力が工務店の命運を決める

営業設計力は受注を促進します。工事設計力はCS・良品質と安定コストを実現

します。そして設計力は住まい手の暮らしやすさを実現するとともに、街並み

まで向上させることができるのです。このように理解すると、設計という業務

がいかに工務店の命運を握っているかが理解できると思います。


住宅は構造躯体としてのS(シェルター)が重要かつ必要条件です。では十分

条件とは何でしょうか? それはI(インテリア-内部空間構成)・E(エク

ステリア-外部空間構成)力です。家とはS+I+Eなのです。インテリアと

エクステリアにしっかりと取り組まなければ、本当の良い家を提案することは

できないのです。


また設計は、人間生活工学、材料学、色彩学、心理学、医学を学んだ上で、型、

素材、色、陰影を考慮した美しいものにしていかなければなりません。設計と

は、知識と知恵を感性の全てを使っておこなうものであり、ただパソコンで線

を引くことではないのです。


設計力を強化するためには、

1.売れているデザインを真似ること

2.評判になっている「良いデザイン」を分析すること

3.ヒアリング力を付けて、お客様の要望(何を望んでいるか)を良く聴き取

  り、それを設計に具体化させ、お客様が感動するプレゼン力を付ける

4.社内コンペを行ってデザインを競わせる(社外コンペにも積極的に応募さ

  せる)

5.「会社の家づくり理念」や「設計理念・哲学」を明確にし、それに適合し

  ているか社内審査を行い、合致した後お客様に提出する

ことが必要です。これらの事を繰り返せば、確実に強化されていきます。


設計とは、その良し悪しによってお客様の幸せの度合いが決まるほどに重要な

ものです。また、消費税増税や少子高齢化など、今後住宅業界がより厳しい環

境になっていく中、勝ち残りの鍵も握っています。設計力を高めることは、お

客様のため、そして自社の競争力の強化のためには必須です。ぜひ積極的に取

り組んでください。


  



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