セールスよりマーケティングへ、企画広報活動が鍵

会社のことを知ってもらい、理解してもらい、お客様になってもらう

住宅を今後どのように販売していけば良いのかと考えていくと、これまでのよ

うに営業マンが、個人の能力や努力で売っていく時代は既に終わり、これから

は、企画・広報の力で会社や商品の魅力、会社の取り組みなどを知って、理解

して頂いた上で、お客様になってもらうということが必要になります。


企画・広報については、担当者レベルではなく、会社全体の戦略として考えて

いくべきものです。担当者がツール作るようなレベルで考えていてはいけませ

ん。そして、その戦略を考える上では、まず会社のターゲット、コンセプトが

明確になっていることが必要です。それがあって、はじめて適切な施策が考え

られるのです。コンセプトが明確になってはじめて、企画・広報の役割である、

会社の魅力の見える化、わかる化を行っていくこともできるのです。


そして担当者は、常に社内に目を向け、会社の良い所を積極的に発見し、そし

てそれを発信していくことが大切です。発信の仕方は、例えば、ブログ、ニュ

ースリリース、SNSなど、多種多様に有りますが、会社の魅力にあったもの

を選んでいくことが重要です。例えば地域に貢献している催しなどは、ニュー

スリリースで積極的にメディアにアピールしていくべきです。新聞の地方紙な

どは、地域情報として掲載してくれる可能性があります。


  

お客様をシンパにしていくことも企画・広報の担う役割

また企画・広報の重要な業務として、ホームオーナー様(HO様)向けのイベ

ントの企画や情報誌の作成などといった、HO様とのコミュニケーションがあ

ります。そのコミュニケーションの中でも、今後特に重視していかなければな

らないのが、会社のことを積極的に応援してくださるシンパの育成です。通常

のHO様とは別に、シンパの方だけに特別なサービスを提供する「シンパの会」

の設立には、ぜひ取り組んでください。また、HO様が"自分は会社から大切に

されている"と思えるような仕組みをつくるとともに、シンパ同士でコミュニケ

ーションできる催しを企画するなど、積極的に交流していただくことを考えて

いきましょう。このような催しに参加していただくことで、より会社への愛情

が深まっていきます。このように、シンパの育成に努めていくことはとても大

切です。

 

 

常にひらめきを、そしてシビアに分析を

企画・広報の担当者に必要な資質は、ひらめき(感性)です。どのようにすれ

ば自社の魅力を伝えることができるのか、どのようなイベントであれば自社の

ターゲットとなるお客様に集まってもらえるのか、常に感性豊かに発想してい

くことが求められます。


また、企画を実行した際に、集客が悪い、集まってもターゲットとなる人が少

なかったなど、問題のある場合もあります。そのような場合、企画・広報の担

当者には、シビアに問題点を分析をする論理的な面も必要です。そもそも企画

が悪いのか、チラシが悪いのか、ターゲットが間違っているのか、商品に問題

があるのか、などしっかり分析する力が必要です。更に言えば、分析に基づい

て改善できる力も求められます。



企画・広報の力を伸ばすということは、地域で広く自社のことを知ってもらう

ことができるようになり、また、自社や商品のことを理解してくれているお客

様に集まってもらえるようになるということです。また、シンパを育成するこ

とができれば、、会社の応援団を増やすことになります。その応援団にお客様

を紹介していただけるようになると、新規開拓一辺倒の営業から脱却すること

がきます。このように、企画・広報はこれからの工務店にはなくてはならない

ものなのです。ぜひ積極的に、この力を伸ばしていってください。





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