長井塾長の工務店応援記

知識、コミュニケーションを高め、ベクトルを合わせることで

更に力を発揮できる会社へ!

変えるものと、変えてはいけないもの

 

適者生存という言葉があります。これは、環境に適合したものだけが生き残り、

適合できなかったものは淘汰されるということを意味します。生存競争が激し

くなる中で時代の変化を恐れずに、変化を受け入れ新しい挑戦をするものだけ

が、適者生存の原則通り生き残る事ができるということです。

 

このように変化を受け入れる事は必要ですが、一方で変わってはいけない価値

もあります。それは「理念・想い・原則」です。自分らしさは何か、変えては

いけないものは何か、それを見失わずに時代を乗り切らなければなりません。

ただこの中でも常に、進化・深化・新化で向上発展をはからねばなりません。

また不易流行、原点回帰と新業態開発の同時実現をはかっていく必要がありま

す。変化と不変、相反する言葉ですが、柔軟に両立していく姿勢が大切ですね。

 

 

社員の知識とコミュニケーション力を

少子高齢化、空家の増加、ストック社会への転換、社会情勢の変化、それぞれ

がこれからの新築市場の将来を示しています。お客様の絶対数が減少し続ける

中、どれだけ美辞麗句を掲げても売れなければ意味がありません。マンパワー

優先の営業で受注を取り続けられた時代は既に終わっています。まずは、営業

面を中心に変化対応を考えるべきですが、そのためには知識とコミュニケーシ

ョン力、そして効果を最大化するための仕組みを構築することが必要不可欠で

す。

 

従業員に充分な知識と素養をつけさせる事は企業の責務です。例えば、これか

らの営業マンにとって、宅建士とFPは必須資格となるでしょう。住宅会社で

も営業マンに資格を積極的に取らせる会社が増えていますが、社員のスキルア

ップが企業発展の一番の近道であることは言うまでもありません。

 

そして、コミュニケーション力の強化です。契約し家を建てたら終わりでない

のは当たり前ですが、その人縁や地縁を積極的に活用することを考えましょう。

縁を信頼のつながりである「信」縁に変えるため、そしてお付き合いを深め、

生涯顧客化を目指していくためにも、常日頃のコミュンケーションが大切です

が、コミュニケーション手段の中でも特に意識しなければならないのは発信で

す。これを怠る企業は間違いなく淘汰されてしまいます。

 

重要になる一方のホームページは来訪者の興味をもたせる内容になっています

か? 来店・来場したくなるような内容になっていますか? そして、お客様、

ホームオーナー様とのコミュニケーションは積極的に行っていますか? お客

様の心に響く発信をしていますか? お客様の本音と一致するような発信を怠

らず、コミュニケーションの強化を目指してください。

  

 

社内のベクトルを合わせて今まで以上の力を発揮

そして、仕組みの構築です。リオ五輪では、男子400Mリレーで初めて銀メダル

を獲得しました。個々の身体能力だけを取り上げれば、アメリカやジャマイカ

などとは、絶対的な差があります。バトンの受け渡し方の細部に至るまで緻密

に詰めていき、チーム力を向上させました。目的に向けベクトルを合わせチー

ム力を高めることを徹底した事で、結果として身体能力のハンデを乗り越え、

銀メダルを取る事ができました。

 

この事実は、チーム力は1+1=5にもできる可能性がある事を証明していま

す。企業に置き換えてみると、個人プレー優先では、1+1=2以上を求める

ことができませんが、会社全体のチーム力を高める事、そのためにもその会社

に合致した仕組みを構築する事で、チーム力を飛躍的に高める事が可能です。

 

営業・設計・工事・アフターへの引継ぎは円滑ですか? 各自の職責、互いの

協力体制、引継ぎ体制が”仕組”みとしてあり、それがチームとしての実践が

明確であれば、業務の質は高まり、結果として安定発注・受注量の確保につな

がります。個人プレーでは限界があります。チームプレーをするためにも”仕

組み”の構築に力を入れてください。

 

知恵を得、コミュニケーション力を磨き、そしてそれを更に”仕組み”で効果

を最大化する。その過程には努力が必要ですが、地道にやり続けて来た企業が

勝てる事は結果が示しています。適者生存の時代です。あきらめずに前進して

ください。

 

 



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