持家は減少、強存強栄・淘汰が明確になる!

持家は減少、力のない工務店は淘汰される!

住宅を取り巻く環境は大きく変化していることを意識してほしい。特に少子高

齢化社会への人口構成の変化は経済・市場・暮らしに大きな影響を与えます。

現在は65歳以上の高齢者が全人口の25%ですが、東京オリンピックが開催され

る2020年には30%、2050年になると40%に達すると予想されています。

 

中高年が増大し、若い世代が減少するという逆ピラミッドの構成になっていき

ますが、当然マーケットも変化していきます。

 

2020年の予測として、

 住宅着工数(持家戸建て)20~21万戸

 工務店の数 1.5万~2万社

 大工の数 30~35万人

という数字がでています。これは何を意味しているのでしょうか。

 

ずばり、ひと言で言うならば、これから工務店は強存強栄・淘汰の時代、生き

残れるかどうか問われるということです。

 

新築戸建てを建てる人が減っていくわけで、必要とされるのは、"らしさ"、特

徴のある工務店だけなのです。

 

「安心納得システム」は信頼づくり

そのため商品力、設計力を強化し、サービス・対応力などを進化させた「安心

納得システム」の構築に真摯に取り組まなければなりません。「安心納得シス

テム」こそ厳しい時代を勝ち抜く工務店の進むべき道です。

 

「安心納得システム」というのは、お客様にとって"安心"できて、"納得"でき

る家づくりのシステムのことであって、この仕組みは実務力のない会社にはで

きず、特に設計・施工力のない会社はムリといえます。

 

それでは「安心納得システム」はどんなものかというと、一言で言えばお客様

としっかり結びつく信頼づくりをしていくということです。

 

会社の信頼、商品の信頼、営業の信頼、設計の信頼、工事の信頼といったよう

にすべての分野でお客様と信頼づくりをしていくシステムを構築するのが「安

心納得システム」なのです。

 

たとえば、あなたの会社では、入居宅へのご案内を実施しているでしょうか。

完成見学会は行っているが、入居宅の案内・見学会はお客様が嫌がるのでやっ

ていない、と答えるなら失格です。

 

お客様は完成見学会はもちろん大事ですが、入居者の生の声を聞きたいと思っ

ているのです。会社の評判、工事の様子、職人のマナーなども聞いて、"安心"

したいのです、"納得"したいのです。

 

設計でも、ヒアリングシートを作成して、しっかりと要望を確認にしているか

どうか。また、敷地の光や風の向きなども考慮しつつ設計していく「敷地環境

調査」を行っているかということも大事です。 工事では品質はもちろんのこ

と、きれいな現場かどうか、正しく品質管理をしてくれているのだろうかと細

かいところまでチェックし、"安心""納得"したいのです。

 

ブランドになれるよう努力すること

「安心納得システム」でお客様との信頼づくりをしていくということは、お客

様と地域に認知され歓迎される強い企業になるということです。つまり、それ

は地域の中で「ブランド」として認められるということです。

 

ブランドというのは"商品、サービスなど企業が提供する価値への期待"です。

これからの時代、どんなに素晴らしい住宅をつくったとしても、それが顧客に

認知され、信頼され、愛着を持ってもらえるようにならなければ企業の発展は

ありません。お客様の期待に応えてブランドとして認められれば勝ち残れます。

「安心納得システム」を構築し、ブランドになるよう努力しましょう。

 

 



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