戦略的工務店が勝つ! 仕組みづくりと若い社員が活躍するHORI建築

特徴的な若手の積極活用ともてなし実践

 子々孫々と伝える我が家であり、生かされる家の実現を目的とする株式会社HORI建築(京都府福知山市)は堀昌彦社長の理念に基づいた強いリーダーシップと、それに心から応えている若手社員の積極的実践と、システム志向に基づく様々な工夫と、効率良く運営が出来るシステムの構築に大きな特長がある。
若手社員が活躍している。社員の応対も非常にてきぱきと統率が取れており、社員教育の浸透ぶりが伺える。

①民家調の物件現場を視察した。非常にキレイにまとまっており、施工品質も住宅産業塾技術コンサルタントの大根の指導もあってかなり整備が進んでいる。
ちょうど定期的におこなわれる協力業者の一斉清掃の日のタイミングに出会ったが、ビブスを付けた業者の集会を見ることもできた。現場がきれいになるのが当然と思われる。

②HORI建築は、自前の加工場・倉庫を保有しているが、保管している床柱や板材などを、お客様と一緒に見ていただき選んでいただく仕組みを作っており、会社とお客様と一緒になって住まいづくりに取り組んでいるという印象をうまく演出している。

③ミュージアムハウスと、移動展示場の視察もした。ミュージアムハウスの2Fの打ち合わせ室と材料の展示ルームを、最近になって展示スペースを縮小し、中規模セミナー(20人超)が開催できるようにセミナールームを開設し来店型の対応力を強化している。

新業務フローに基づく資金・現場・原価の管理や引渡のシステムの構築と実践

 業務フローは、昨年5月より新体系で開始。お客様への計画性を持った対応や行動内容を明確化し、契約から引渡・アフターまでのストーリーを構築した。

これにより、初期営業においてもコミュニケーションが深まり、契約確率が見えてくるようになった。
特に資金シミュレーションシステムは堀社長と連携関係にある不動産会社の方で協力して開発したソフトであるが、お客様と対話しながら簡単にあっという間に資金シミュレーションが出来るスグレモノである。

これは、一から使う側の立場でソフト開発されているため、使い勝手も良く、お客様の信頼獲得に向けても大きな武器になる。

「これは欲しい!」との声も多数上がる資金シミュレーションソフトである。(10月公開予定)
現場管理手法においては、月1回の安全パトロールや近隣清掃、月一の未来塾(業者研究会)におけるディスカッションに加え、年1回の安全大会と、業者との連携の構築にも力を注いでいる。

記録化のための住宅履歴書もすでにデジタル化し実務で活用している。
引渡時には、感動引渡DVDやメンテナンスセットに加え、最近新たにミニ写真アルバムを贈呈するなどでお客様の感動増にも積極的にチャレンジしている。

これらも業務フローが明確になったからこそ、次々に戦略的に先手を打てるようになったのである。

 

 



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