住宅産業塾では、CS経営の企業を創りだすにはベンチマーキングの実践(最善
に学ぶ・ベストプラクティス)であると常に言ってきました。そしてベンチマ
ーキングの実践は、最善に学ぶ”ベンチマーク”を決めること。素直に学び、
それを越える最善の実践法を構築することであると伝えています。
住宅産業塾では、これまでに様々なベンチマーキングの対象となる事例を作っ
てきました。その一部を紹介すると、
・CSの実現→CD(顧客満足)・CT(顧客信頼)実現~感動の演出
・業務フローと業務内容(ビジネスシステム)の確立
・ベストセールスの確立
・安心納得システム(①②③)の確立
・敷地環境調査・ご要望確認・良品質設計・魅せるプレゼン
・完成した図面と完全な仕様書による事前発注
・現場きれい-魅せる現場づくり(現場スタンダードの確立)
・良品質現場管理システムのお確立
・基礎天端と構造躯体の±0の実現
・自主検査と受け取り検査の確立~請求書なしシステム
・人材育成~良き人でなければならない
マネジメント力の強化
・コストダウンによる競争力強化
・IT化~業務の標準化と効率化
などがあります。
これらの事例を素直な心で学び、それを越えるものを実現している企業が、今
ベンチマーキングの対象として学ばれているのです。
住宅ビジネスは常に刷新していかなければなりません。
・今の戦略・戦術のままで良いのか?
・今の商品のままで良いのか?
・今のビジネスシステムのままで良いのか?
・今の実行レベルののままで良いのか?
・今の「らしさ」で良いのか?
・今の強さはいつまで続けられるのか?
いつも自問し、改善・強化・前進していかなければならないのです。
CS経営を目指す工務店・ビルダーの勝ち残りの条件は、
「戦略」×「商品」×「ビジネスシステム」×「徹底実践」です。
「戦略」とは戦略を持ち、戦略のベクトルを合わせ、自社の進むべき道を明確
にすること。
「商品」に必要なのは、”らしさ”の構築です。その”らしさ”に加え、必須
の性能と、見てわかるデザインは研鑽発展させていかねばなりません。
「ビジネスシステム」には、安心納得のビジネスシステムの構築での競合排除
や、中古流通とリノベーションの取り組みなど、より一層、組織・システム営
業を強化していくことが大切です。
プランを描かくためにお客様からお金をいただく、素足で歩ける現場を作る、
これらのことは住宅業界では非常識でした。本来なら敷地環境調査やご要望確
認もせずにプランを描けるはずはありません。高いお金を払っているのに汚れ
ている商品などというものは世の中には無いはずです。素足で歩ける現場は一
般のお客さまにとっては常識なのです。
世の中では当たり前のことが、住宅業界では非常識なことは多いのです。しか
し、あえてこのような住宅業界の非常識にチャレンジした企業が成長し、今や
ベンチマーキングされているのです。住宅業界の多くの企業はこのようなこと
には取り組みません。だからチャンスなのです。できないと思わず取り組んで
ください。そしてできるまで取り組んでください。できるまでやりきれば必ず
成果がでます。そしてそれが強みとなり、勝ち残れる企業になることができる
のです。
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