いま顧客も市場も大きく変わっています。そしてさらにまた次々と変わる時代
なのです。そうした大激変化の時代に、工務店は変化に対応でき、激しい競争
に優位に立てる強い企業にならなければいけません。
では、そんな大激変化の時代に工務店が勝ち残りの条件は何でしょう。
勝ち残りの条件は、
「戦略」×「商品」×「ビジネスシステム」×「徹底実践」
この方式で読み取ることができます。まずは「戦略」です。
戦略というのは、目標を達成するために、長期的・大局的な観点から物事を
見通して、行動を調整する技術です。まずは、自社の進むべき道を明確にす
ることです。
いま「商品」を追求しようとするとき、まずは省エネ・耐震性の性能は必須
条件となります。しかし、これで商品力が決まるわけではありません。他に
も大事な性能も数々あり、さらにプラン・デザイン、素材などで差別化しな
ければなりません。つまり、商品の「らしさ」を構築しなければならないの
です。
「らしさ」を引き出すには、住宅という「商品」を構成する必須の性能や、
お客様が「これはいい」と見てわかるデザインなど日々、研鑽発展させなけ
ればなりません。
ビジネスシステムというのは、戦略・商品に基づき自社の一番良いやり方を
決めた事業遂行の仕組みのことで、業務フローとその業務実践内容が中心と
なっています。で、どんな活動が必要なのか時系列的に分類・整理しておく手
法のこと。どんな問題点があるのかあげてみましょう。
・売る仕組み、売れる仕組みのビジネスシステムが構築されているかどうか。
・安心納得のビジネスシステムが構築できているかどうか。
・魅せる設計のビジネスシステムの構築がなされているかどうか。
・魅せる現場(感動を呼ぶ施工)で見込み客の発見できるビジネスシステムが
構築されているかどうか。
・CS(顧客満足)→CD(顧客感動)→CT(顧客信頼)の実現で住まい手とのコミ
ュニケーションを深化させるビジネスシステムが構築されているかどうか。
この他にもいろいろあげることができますがこのぐらいにして、まずビジネ
スシステムで大事なことは、他社にはない研ぎ澄まされたビジネスシステム
を構築することです。そしてより一層、組織的にシステム的に取り組む体制
を構築していくことです。
そして「徹底実践」です。これは何も言わずともおわかりと思いますが、
「戦略」×「商品」×「ビジネスシステム」と自社で素晴らしいものを構築
したとしても、最後に何も実行しなかったならば成果は一切出てこないのです。
決めたことは「徹底実践」する。そこに成功があるのです。工務店のなかには
よく勉強し、世の中の流れや新しい技術的なことなどを知っている人がいます。
でも知っていても実行しない人もまた多いのです。
"知る"ということ、"分かる"ということと、"実行"は全く異次元のこと。実
行してこそ意味があるのです。いや、「徹底実践」してこそ成功が見えてく
るのです。
近頃、「倍返しだ!」というのが流行っていますが、何倍ものパワーを出し切
ることが問われるのです。しつこく(躾濃く)やることです。
そして、会社ではきちんと実行できる社風を構築していくことが鍵となってい
ます。
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