工務店は、協力しあう共存共栄の時代へ

5年前を思い起こされるような熊本の震災には大変心が痛みます。まずは、こ

の度の熊本地震にて被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。また、

皆様のご無事を祈念しております。

 

熊本県には、住宅産業塾の第一期生である新産住拓様がおられ、長い間会員企

業様の模範となっています。コンサルタントとしても約30年にわたるお付き

合いとなり、創業者である故小山幸治氏の時代からCS経営に執念をもたれ、

成長し続ける姿を目にしてきました。

 

九州は特に台風の影響が多い地域ですが、その時の新産住拓様の現場対応に感

銘を受けたことが思い起こされます。事前準備から被害状況の確認、迅速な対

応を通じ、お客様のため、地域の方のために配慮されている姿勢にはすさまじ

いものがありました。

 

今回、被害状況が映像でも伝わっているように、さらに困難な事態であること

が予想され、余震もまだまだ続いており予断は許しませんが、地域の方々のた

めに今必死に復旧活動に邁進されているはずです。一日も早い復興を願うばか

りです。

 

 

備えの重要性

 

今回の震災は、あまり予想されてこなかったエリアでの突然の災害でした。そ

れだけ今の日本は、いつどこで何が起こるかわからない状況だということです。

 

皆様には、予期しえなかった災害リスクが顕在化するという場合に備えた、事

前の準備と対応策を用意していただきたいと思います。お客様の被害状況の確

認方法や情報の集積方法、安全の確保や対応方法、職人さんの手配をどうする

か、協力パートナー企業との連携はどうかなど、その要素は色々と考えられま

す。

 

そして、私たちの業種は、このような災害時にこそ地域への貢献が強く求めら

れています。自社のため、社員・関係者のため、地域のため、迅速適切な対応

をするためにも、ぜひ災害への備えをお願いいたします。

 

 

工務店は今こそ繋がろう!

住宅産業塾会員はCSの実現という共通意識の元、強い結びつきがあります。

東日本大震災では、特に瓦職人さんの不足が深刻な状況でした。そのため、京

都の会員様の職人さんが仙台の会員企業の応援に駆けつけるなどの救援が行わ

れました。一方、2年前の水害では、床下の汚泥の除去や片付けに会員企業数

社が応援に駆け付けて対応してくださるなど、心ある支援が行われました。

 

今回の震災でも、既に会員の皆様より状況確認の問い合わせや支援協力の申し

出などを多数いただいております。仲間が危急のとき、困っているときに互い

に助け合うという精神は本当に美しいものです。そのため、住宅産業塾では会

員対象に災害復興義援金基金の制度を立ち上げ、緊急時の救援に備えることと

いたしました。

 

厳しくなる市場環境、それに加え突発的な災害が多発される昨今、共存共栄の

精神のもと、思想を共有できる工務店同士でうまく協力し合える関係性を構築

し、予期し得ない未来に変化対応できる強い企業になりましょう!

 

 



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