長井塾長の工務店応援記

受注は働きやすい職場から

「黙示的」規範が社風をつくる

伸びる会社か伸びない会社かを決めているのは"社風"である。と言っても過言

ではありません。では、"社風"とは何を意味するのでしょうか。一言で言えば

働きやすい職場・環境づくりであり、それはプラスの価値観・行動様式が社員

に如何に浸透しているか、ということに関係しています。

 

今やどの企業でも、オフィスには様々な標語や方針が掲げられています。それ

らは皆、美しい文言で惚れ惚れするような素晴らしい内容です。もちろん、そ

ういった「明示的」な規範は大事です。しかし、それで良い社風が築けている

かどうかは別問題です。むしろ、普段から社員一人一人の価値観・行動様式と

して染み付いているもの、いわば「黙示的」な規範が"社風"を左右しているの

は、言うまでもありません。

 

社員が皆同じベクトルを向き、その一点に向かってプラス発想に基づいて行動

できるような土壌が醸成されているか、それにより企業としての成果が出るか

どうかが決まります。

 

 

"社風"が人を成長させる

人材不足という話はどこでも耳にしますが、人がいないから・・・と嘆いてい

ても仕方ありません。そもそも、今の業界動向や若い労働力の不足を見れば、

地場の工務店に優秀な人材が続々とやってくるのは考えにくいものです。慢性

的に不足する人材の中で、成果を出し続けるためには、良い"社風"を築き、燃

える集団づくりにより組織力・チーム力を向上させることしかありません。同

じベクトルにあわせる努力、そして社員に如何にやる気を出させるか、がポイ

ントとなります。

 

そのためには、リーダーがぶれないことです。部下に信頼されること、それが

あってはじめてチームとしてのベクトルが合一方向に向くことになります。ま

ずはリーダーが率先垂範して自己啓発を行うことが必要です。

 

特に、リーダーが会社のベクトルと異なった言動をしている場合、そのチーム

は崩壊してしまいます。リーダーがぶれずにCSそしてESを実現させるため

に向けて何をやるべきか明らかにし社員を行動させる土壌をつくる、それが繰

り返されることでチームは燃える集団となり、自然とよき黙示的規範がつくら

れる、結果として良い社風が生まれるという関係にあります。これらができれ

ば、おのずと自社「らしさ」が築かれ、地域の方々からも認められる企業にな

ることができます。

 

もう一つ、やる気を出させるためのポイントとして、阻害する要因を徹底して

つぶすことも大切です。全てが「明確」であることがそれを解決してくれます。

目標や仕事を明確にし、何をすれば会社に貢献できるのかはっきりさせること。

それをできる限り社内に公開し、情報共有を図ること。さらに、誰しもが納得

できる公正な評価と報償制度が伴っていること。これらが合わさって組織力・

チーム力は強化され、燃える集団として企業の成長がもたらされます。

 

燃える集団をつくり、良い社風をつくるためには根気が必要です。改善改革に

向けて不退転の覚悟を持ち、根気をもってぶれずに率先垂範する。そのような

姿勢が企業の発展をもたらし、良い社風をつくり、結果、優秀な人材を育成す

る一番の近道にもなります。

 

これからは、良い社風づくりを通じ、人材を自前で育成することに目を向けて

いきましょう!

 

 

 



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