企画と広報の力を伸ばし工務店が勝ち残る重要なポイントを強化すること

自社の"らしさ"を明確にし、お客様に伝わるようにしよう

"らしさ"とは、他社にはなく自社にあるもの、または、他社にもあるが自社の

方がずば抜けて優れているものをいいます。ただしそれは、お客様に認めてい

ただけるもの、評価していただけるものであることが前提です。お客様に伝わ

り響く企画や広報戦略を考えて行く上では、この"らしさ"をしっかりと認識す

ることが大切です。

 

次に、自社の商品や特長を認めていただける、評価していただけるお客様が誰

なのか、ターゲットを定める必要があります。それをしなければ、せっかくの

"らしさ"も意味のないものに成りかねません。

 

さらに、"らしさ"の内容が誰にでもわかりやすく明確になっていることが必要

です。一般的に認知されていない専門用語や、難しい言い回しではなく、誰に

でも伝わる内容を意識してください。

 

そしてその"らしさ"は、社員や協力会社などの関係者と共有出来ているでしょ

うか。社長と企画・広報の担当者だけが理解しているような状態ではなく、会

社に関わる人がすべて理解できるよう、情報を共有して下さい。

 

 

企画と広報は知恵、感性、そして改善向上させる力が求められる

企画と広報は、いろいろな仕掛けをし、それを効果的に発信し、多くの人を集

める、またファンにすることが仕事です。その仕掛けを考えるためには、自社

の良いところ、魅力を発見していかなければなりません。そしてそれを伸ばし

ていくのです。初めから他社を圧倒するほどの良いところはないかもしれませ

んが、良いところは足し算をし、他社に負けない魅力に育てていけば良いので

す。そして、その良いところをビジネス活用できるようにすることも、企画・

広報の重要な仕事です。

 

また企画の担当者は、同業者、エリアのこと、異業種とのコラボの可能性やネ

ットなどに関心を持ち、情報収集に務めなければなりません。そして集めた情

報を活用できる感性が求められます。

 

例えば、ある工務店では地元の家具会社とコラボを行い、完成見学会にはその

会社の家具でコーディネートするそうです。家具会社にとっては、住宅に置か

れた家具の写真を撮影することで、より生活感のあるシーンを撮って伝えてい

くことができるというメリットがあり、工務店にとっても良い家具が置かれた

雰囲気で暮らしを演出した完成見学会を行うことができるというメリットがあ

ります。これは家具会社、工務店の双方にとって有益な企画であり、今後も継

続して取り組まれていくそうです。

 

次に、Facebookなどホームページとは異なるネット媒体を積極的に使っていく

ことも今後重要な業務となっていきそうです。特にFacebook広告を活用し、見

学会の集客ができたという事例も出てきています。

 

広報の担当者にとって、"伝える"ことが最も重要な業務ですが、キャッチフレ

ーズや3行広告などに使えるボキャブラリーを増やす努力も必要です。また、

目標を決め実施し、その結果を分析する。そして分析を基に更に改善向上させ

ていく力も求められます。

 

企画・広報は、今後の会社の命運を握っています。それほど重要な業務です。

自社の"らしさ"を発見し、伸ばす。そして社内と関係者を巻き込み、社外に発

信する。その結果、ファンが生まれ、集客にも貢献できるようになる。この力

は絶対に必要です。ぜひ会社として力を入れ、伸ばしていってください。

 

 



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