AIDMAの法則というマーケティング用語を皆さんは御存知でしょうか。
このAIDMAの法則というのは、Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→Memory(記憶)→ Action(行動)の頭文字を取った消費行動の仮説です。
消費者はまず新しい商品に(注意)し、次に(関心)を寄せて、欲しくなったなと(欲求)を起こし、そして頭の中に(記憶)そして買おうという(行動)に移すというものです。
このAIDMAの法則を理解して戦略を練ることはもちろん大事ですが、情報化時代でいま工務店が追求しなければならないのがAIDOMAの法則をより現代の消費者の行動に合わせたAISASの法則といわれるものです。
「Attention」(注意)
「Interest」(興味)
「Search」(検索)
「Action」(購買)
「Share」(情報共有)
の頭文字をとったもので、AIDMAの法則と違うのは、「Search」(サーチ)と「Share」(シェア)です。
これをどう理解したらいいかと言いますと、情報化の時代に自社の情報をイン
ターネットなどで<検索される企業になろう>ということです。
「ちょっとあの工務店が気になるな」と、お客様から「Attention」(注意)されて、いい工務店のようだと、「Interest」(興味)を持たれて、「よし「Search」(検索)」してみようとパソコンや携帯を手にしてもらえるようになるということです。
つまり、お客様に<選ばれる工務店>になろうということです。
検索される工務店になるためには、もちろん努力が問われます。
何もしないでお客様に選ばれる存在になることなどありえません。
そこで1つは、<地域でのブランド化>を強化・徹底することです。
№1でなくても、オンリーワンの工務店として何か1つでも秀でているところがあれば、そこを強化・徹底し、「その工務店は○○がすばらしい」と言われる存在になることです。
例えばマナー、「社員全員、きちんとしている」ということでもいいのです。
その他にも「職人がたくさんいる工務店」という事でもいいのです。
それがいずれブランドとなるのです。
2つ目は<情報発信の強化>です。いろいろな手段を使って、ブランド化したいことを徹底的に知らしめることです。
ブランド化が成功するかどうかの鍵は情報発信にあるのです。
3つ目は<コミュニケーションネットワークの構築・強化>です。
AISAS理論では「Share」(情報共有)が入っているといいましたが、お客様と工務店、お客様とお客様同士の間で情報を共有するネットワークが問われます。
「あの工務店は評判がいいのよね」「安全・安心できる家づくりをしている」といったおしゃべりやクチコミが流れるようになれば、それは「Share」されているといっていいでしょう。
クチコミ・紹介で受注の輪が広がっていけば、こんなうれしいことはありません。
そのためにもコミュニケーションネットワークを構築する仕掛けを考えていかねばなりません。
新しい時代に新しい理論で戦略構築し、前に進んでいきましょう。
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