可能性領域への挑戦と変革 今は厳しいがチャンスのときである

1、今年も厳しいがチャンスの時でもある

今年も円高とデフレ不景気など、昨年の延長で、まだ厳しい環境の中にあるのは間違いない。

住宅政策支援はあるが、住宅需要も低迷することが予想される。

そのため何が何でも生き残り勝ち残るための努力をしなければならない。 

 

昨年は良くてやすい専門店が話題になった。

衣料品の「ユニクロ」、インテリアで「ニトリ」、家電で「ヤマダ電機」がその代表だが、この不景気でもきわめて順調である。

日本の現状が良くてやすいもの(機能型)を求めているのである。

やすくても悪いものは売れない。

もちろん高くて良いものも苦戦する。

必死の企業努力の結果、「良くてやすいもの」が売れたのである。

ただすべてがこの方向性ではない。

まったく逆の発想(価値型)で好業績を上げている企業もある。

 

今は従来型の考え方による商品や売り方の変更を求められている。

一度現状を否定し、謙虚に原点を見直すことが大切である。

そうでないとこれからの方向性が見えない。

ポイントは顧客と商品とその結びつけ方である。

誰もが通用する時代ではない。

考えて考えて実行した者が勝つ時代である。

 

業績の良かった企業と苦戦した企業の差は単なる運だけではない。

良かった企業は、市場が変わり、お客様が変わり、行政も変わってきていることをしっかりとらえ、方針を明確にし、商品と仕組みをつくり、きちんと市場に仕掛けていることである。

そして迷わず決めたことを徹底している。

企業の最高の財産は徹底した実行力であり、それに裏付けられた企業が好結果をもたらせているのである。

 
個人技で戦える時代ではなく、理念明確、商品(ハード・ソフト)明確、売り方明確の企業が市場から評価され、その結果業績の良い会社になっているのである。 

 

苦戦した企業は何かが足らない。

素直に反省し改善する必要がある。

今は考えようで、ピンチではなく、絶好のチャンスの時である。

2、2010年は可能性領域への挑戦と変革が重要な鍵

これからは可能性領域(図参照)への挑戦と変革が重要な鍵となる。

従来の成功体験や常識的観点の考え方や取り組みから一歩離れ、常識や枠を外れた広がりの中で考え創造することである。

できないことを正当化してはいけない。
そしてきついが変革するときは成果が出るまで徹底することが重要である。

心を込めた可能性領域への挑戦と変革への徹底行為は必ずチャンスの道が開ける。

諦めるな、腐るな、負けるなの「あくま」で挑戦してほしい。
これからは可能性領域(図参照)への挑戦と変革が重要な鍵となる。

従来の成功体験や常識的観点の考え方や取り組みから一歩離れ、常識や枠を外れた広がりの中で考え創造することである。

できないことを正当化してはいけない。
そしてきついが変革するときは成果が出るまで徹底することが重要である。

心を込めた可能性領域への挑戦と変革への徹底行為は必ずチャンスの道が開ける。

諦めるな、腐るな、負けるなの「あくま」で挑戦してほしい。

 

今年の重点対策として、

①何よりも受注に全力を挙げること。受注なくして企業なしである。工夫し努力しなければ売れるわけがない。過去のお客様と今のお客様は違っている。過去の実績やノウハウに胡坐をかくのではなく、今のお客様をしっかりとらえていく必要がある。そして徹底したコストダウンをすること。デフレを含めた価格低減化の中でしっかりコストダウンをすることである。これで競争力もつくし、新しい商品化ができる。コストダウンなく従来のままでは競争力なく苦戦必須である。マーケットは資金に厳しい若い世代と、中高級を建てる世代とに大きく別れている。それにふさわしい商品と対応が求められている。

 

②工務店の基本である「お客様感動から信頼の紹介へのステップ」が必要である。お客様に感動を与えること、CS(顧客満足)→CD(感動)→CT(信頼)をなんとしても実現し、口コミ・巻き込みを図ることである。口コミ・巻き込みネットワーク網を構築し、お客様を営業情報提供者に、そしてそれを核にした徹底地域密着でシェアーをとることである。 

 

③企業は無駄を排し、筋肉質の経営を実践すること。仕事のやり方を変え販管費の低減(本当の無駄を排除することで、萎縮することではない。販管費が13%という立派な会社がある)も必要である。市場・社会構造は完全に変わっている。このことをしっかり認識し商品とやり方を変えることに勇気を持って取り組んでほしい。挑戦と変革で明るい未来の道が開く。

 

 



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