厳しい年になるから進むべき方向を明確に。来年は実行力がすべてだ!!

やるべきことは多い。進む方向をはっきりさせよう。

住宅産業塾で繰り返し伝えていることではありますが、来年消費税が増税され

れば、これまで以上に工務店は厳しい状況に置かれることになります。企業に

よっては地獄ともいえる状態に陥ることにもなりかねないのです。


新築戸建持ち家の住宅着工件数は2016年には23万戸~25万戸に、2020年頃

には20万戸~21万戸程度にまで落ち込むと言われており、明るい兆しが見

えるわけではないのです。


このような時にこそ、しっかりと実践・実行していくことが大切です。


"実践・実行していくことが大切である"と言いましたが、この時、「何を?」

と考えた人はこれから先が危険です。自分たちの進むべき方向が決まっていな

いから「何を?」となるわけです。来年は「これとこれとこれをやる」と方針

が決まっている会社は、いまさら「何を?」とは考えないものなのです。


しかし、「何を」が決まっていないなら、今すぐ「何を」をはっきりさせなけ

ればなりません。例えば、本気になってリフォーム事業に取り組むもというの

も一つの道です。


また「安心納得システムの構築」も考えてはどうでしょうか。


「安心納得システム」とは、一言で言えばお客様との信頼関係を作っていくた

めのシステムです。


会社の信頼、商品の信頼、営業の信頼、設計の信頼、工事の信頼といったよう

にすべての分野でお客様と信頼づくりをしていくシステムを構築するのが「安

心納得システム」なのです。


お客様に信頼していただくために、建築中の現場のご案内、入居者様宅へのご

案内を確実に実行する。また、良い施工をするために現場きれいを徹底する。

現場では職人にマナーを徹底させることなどもこの「安心納得システム」では

重要な鍵となります。


また、「商品・サービスの見える化・わかる化」、「ホームオーナー様とのコ

ミュニケーション強化」、「ブランドの構築」など、やるべきことは沢山ある

のです。


やるべきことを宣言しよう。会社全体でやる気を出すことだ

さきほどあげた項目などは、一つ一つ真摯に取り組まなければ構築することは

できません。しかし問題は実行するかしないかなのです。こういう方向で進ん

でいくと決めたら、実行していくだけなのです。


まずは、「決める」ことです。どこに向うのか、何をやるのか、それをはっき

りと決意することです。


トップだけが「決めて」いてはダメです。社員全員が共通の認識で「これで進

むぞ」と胆を固めることです。社長が「これで進むぞ」と決めて、ただ伝えた

だけでは「カタチだけの決定」になり実行できません。社員全員が本気でやる

気になることです。それが実践・実行の前提なのです。


社員全員が同じ方向を向いて行動すれば力は倍に、いや10倍にも20倍にも

なります。会社が明るくなってイキイキとしてくるはずです。まずはお客様が

「変わりましたね」「良くなりましたね」と好感を持って反応してくれるでし

ょう。


「宣言」することも本気でやる気を出す条件となります。社員が社長に対して

「これをやる」と宣言するのもいいでしょう。社長が「私はこれとこれを必ず

実行する」と言ってもかまいません。また、会社として、お客様に対して「O

Oを実行します」と宣言する方法もあるはずです。


「宣言」するというのは自分や会社を追い込むことに繋がります。会社全体で

必死になって実践・実行していくことができれば、消費税が増税されても恐れ

ることはないのです。


自分たちの理念に基づき、決めた道を、ひたすら実践・実行すれば必ず道は開

けるのです。





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