利益を上げていくには何をしなければならないのか

利益を上げたいと考えるのは誰もが思うこと。良質な住まいを提供し、社員たちの幸福を願うなら、適正に利益をあげていきたいのは当然のことです。

しかし、なかなか利益が上がらないというのが現実。

 

では、どうしたらいいのでしょうか。そこでまず「利益を上げる3原則」を覚えておいてください。

 

1.売上げを上げる(付加価値を付ける)

2.出ずるをおさえる・仕入れを下げる

3.生産性を上げる・回収率を上げる・回転率を上げる

 

1の<売上げを上げる>は誰もが思いつき、多くの会社で実行しているでしょう。

付加価値を高めるなど商品力を強化したり、紹介をとるなどして受注促進をはかったりすることです。

 

2の<出ずるをおさえる・仕入れを下げる>では経費を削減したり、ムダな費用を削減するなどの努力をすること、さらにコストダウンの追及です。

 

3の<生産性を上げる・回収率を上げる・回転率を上げる>は、営業・設計・工事・管理とすべての分野で生産性や回収率など効率を上げる努力をすることです。

 

この2・3で共通する大事なことは<ミス・ロス・ムダ・ムラの排除と改善>を実践することです。

この<ミス・ロス・ムダ・ムラ>を減らしていくことに努力する、

その徹底が利益を上げていく近道なのです。

 

 

「目に見えるコスト」、「目に見えないコスト」

<ミス・ロス・ムダ・ムラ>を排除をしようとするとき、「目に見えるコスト」だけを排除するだけではダメで、「目に見えないコスト」の排除にも挑戦しなければいけません。

 

ではその「目に見えるコスト」「目に見えないコスト」というのはどういうものでしょう。

 

「目に見えるコスト」では(営業)展示場、ショールーム、カタログ、ツール、イベント、宣伝、人件費など、(設計)外注設計費、CAD・図面コスト、人件費など、(工事)外注、労務・資材、AM費、人件費など、(管理)本社経費、工場経費、人件費など、があげられます。

 

「目に見えないコスト」にどんなものがあるかといいますと、(営業)社内打ち合わせ時間、移動・待機時間、受発注、追客など、(設計)プランニング、設計変更、社内打合せ、引継ぎなど、(工事)発注ロス、職人の手待ち、現場打合せ、社内打合せなど、(管理)金利、償却コスト、管理コストなど。

 

「目に見えるコスト」の削減に努力することは、見えているので取り組みやすいのですが、「目に見えないコスト」は見えていないだけに、今までコストの削減に取り組んでいなかったというところが多いのです。

 

しかし、この「目に見えないコスト」の<ミス・ロス・ムダ・ムラ>の削減に取り組むことが、コストダウンに大きく影響を与えるのです。

そして、この取り組みは全社のプロジェクトとして行うことが絶対に必要です。

 

 

「あ・く・ま」の鉄則

<ミス・ロス・ムダ・ムラ>の排除とコストダウンは、全社あげて継続的に取り組むことが大事です。

そして、

 

「あ」きらめず

「く」さらず

「ま」けないで

 

と、「あ・く・ま」の気持ちでやることなのです。そして、成果が上がったことについては、その実績、感動を社内で共有するシステムを持たなければなりません。

コストについても社内で”見える化・わかる化”して行かなければならないのです。

 

 

「標準化」と「システム化」が必要

コストダウンには

 

・一人あたりの生産性をあげること

・<ミス・ロス・ムダ・ムラ>を排除すること

・やり方を変えること(オズボーンの法則)

 

が必要です。

そしてそれを考えに考え、標準化、システム化していかなければなりません。

そして、それを「見える化」「わかる化」「できる化」すること  で社内のコストを刷新することができるのです。

 
 


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