ベンチマーキング実践の企業が勝つ

~これからは来店型営業の構築が課題

1、 元気で活躍する工務店

 住まい手も変化し、厳しくなっている住宅市場の中で頑張っている工務店・ビルダーがある。


①CS経営とブランド戦略を徹底し"お客様がお客様を呼ぶ状態"の順調なK社。

②徹底したCS活動と県産材で地元からの信頼をゆるぎないものにしているS社。

③自前大工の育成に力を入れCSの徹底とビジネスシステムの構築・実践・躍進中のS社。

④1日5回清掃の元祖(現場及び現場周辺)で地元から抜群に信頼されているM社。

⑤「カスタマーベストシステム」のニュービジネスモデル構築と新商品の確立で躍進中のY社。

⑥短期間で地域密着・顧客密着戦略と「いやし健康増進住宅と定借」で地域オンリー1企業のM社。

⑦こだわりの商品とこだわりのプロセスで大好評のF社。

⑧徹底したCS思想で見えない価値を追求し「いい家づくり」を行いお客様と地域に還元するP社

など。

 

 元気な会社は一杯ある。ただ少しでも努力を怠ると悪化するため、常にベンチマーキング(最善の実践法)し続ける必要がある。

2、新しい展開に挑戦する工務店

 「らしさ」を構築し頑張っている工務店・ビルダーも多くある。

 
①現場とセミナーを連動した新営業システムを確立したD社。

②訪問型営業に頼らない来店型カウンターセールスを確立したS社。

③コンピタンシー研究(行動特性研究)を通してベストセールスシステムを確立したS社。

④各種イベントによる集客率No.1のA社。

⑤感動の敷地環境調査を実施するS社。

⑥粗利益率30%超を確立したK社。

⑦基礎と構造躯体天端±0の施工品質を確立したF社。

⑧設計力の強化を図り必殺のプレゼンを確立したA社。

⑨設計力で営業マン0での受注確保システムを確立したO社。

⑩請求書なしシステム(受け入れ検査と支払連動システム)で合理化を確立したO社。

⑪着工式と引渡し式で感動を実現しているS社。⑫引渡し式時ビデオアルバムで感動を呼んでいるE社。

 

 これらが1つだけ優れていても成功することはあるが、それが商品(価格)とつながり、地域における優位性を持つことができれば発展することができる。

[商品×ビジネスシステム×実践]による売りの力を上げねばならない。

いまその営業のやり方が来店型へと顕著に変わってきている。

3、 業態の変化―来店型営業へ

 住まい手ユーザーが変わってきているため営業手法も変わってきている。

住まい手が自らの意思で行動し出しているため、昔は営業での重要行為であった夜訪が全く受け入れられなくなっている。

そのため住まい手に事前の情報提供を積極的に展開することが必須となり、各社でもホームページの改善や、情報誌の充実や、参加型や双方向型のイベントやセミナーなどに力を入れだしている。


 訪問から来店型に変わりかけているために、店舗の改善も行なわれ出している。接客方法も変え、心からのもてなしが出来るように配慮している。
契約後の仕様打合わせなどのための来店はあるが、それ以外の来店がないため、如何に来店してもらえるようにするかで知恵を絞っている。

販促担当の導入や、コミュニケーション活動のうまい人材を入れて、来店を促進している。器としてのハードも大切だが知恵のソフトの重要性が高まっている。


 いずれにしろ単純に販売だけを考えていればよい時代は終わっている。

また個人技で売る営業の時代も終わっている。

押し込みセールス型の20世紀の営業スタイルと、ヒアリング力と提案力の21世紀の営業スタイルは異質であり、営業の考え方を変えていく必要がある。
また今後は情報発信しない工務店・ビルダーは残れなくなっている。

CS実現を基本に置き、商品(価格)とブランド作りに注力する必要がある。

 

 



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