ビジネスモデルビルダー・ヤワタホーム

~「カスタマーベストシステム+健康増進住宅⇒善の循環」

1、 美しい暮らしのお手伝い

 ヤワタホーム(千葉県:八幡英毅社長)はいまどき珍しい住宅会社である。

世の中がカネ全盛の時代において、「美しい暮らしのお手伝い」を標榜し、掛け値なしに真剣に取り組んでいる会社である。

品質が良いのは当たり前で、「目的は建物完成ではなく、ご入居後の何十年という良い暮らしの実現であり、ご家族の笑顔の実現である」
としている。そして「住まい創りは幸せ創り」としている。

2、 CSの徹底実践取り組み

 CS(顧客満足)実現が住宅会社として必須のことであり、その実現に向けて努力を進めてきた。

「ここまでやるから安心」のもとに、

①設計打ち合わせを完全に行い、とことん本音を聞きだし、そのうえでプランづくりをする。

そして「設計ファイル」という完成した図面と完全な仕様書にまとめあげ契約 をする。

顧客にとっては安心この上ないステップであり契約内容になる。また暮らしの 実現はこれを除いては実現できず、忠実に顧客の「家族の幸福の城」づくりを 実践している。

②品質管理は日本でもトップクラスで、本当にここまでやるから安心の品質管 理を実践している。

基礎の検査はここまで厳しくやっているところはないと思われる内容で、天端 は柱の来る部分は完全に±0を実現している。

そのため木構造部分は実に精度が良い。

③第1回配置確認から第6回建物完成立会いまで徹底して立会い・説明・確認を 行いながら工事を進めている。

さらに頻繁に顧客との定期連絡や現場での確認を行いながら工事を進行させて いるために大変満足(CD)率が高い。

3、カスタマーベストシステムに取り組む

 その後、信じられるパートナーと本音で語り合い、互いにベストを尽くしあい、想いを実現する過程が大切であるが、その部分にまだ不足がある!ということに気づいた。

そこでお客様による会社診断システムを構築し、その診断の仕方をすべてお客様に公表しようと決めたのである。

「実際の入居者の声を聞いてもらう、実際の工事現場を見てもらう。そのときのチェックポイントをお教えする」というものである。

下手をすると自社が不適格として選択からはずされることもあり、勇気がいることであった。だけど決断し実行することを決めた。

そのときにこれは自社のベストシステムではなく、お客様にとっての「カスタマーベストシステム」だ、良いものができたと歓声が上がったものである。

カスタマーベストシステムができたときの社長と社員の悦びの顔が忘れられない。ヤワタホームは今この実践をしている。

会社診断システム

4、 カスタマーベストシステムと本物住宅で善の循環

 顧客の夢を実現することが住まいづくり屋の真髄であり、住宅販売屋とは一線を画すために、カスタマーベストシステムを実践してきたが、それに付加する強力な武器が手に入った。

その武器が「いやし健康増進住宅研究会」が推奨する現代日本住宅にない本物の健康増進住宅である「いやしろの住まい」である。
カスタマーベストシステムによる「いやしろの住まい」は、それまでの努力を超えるCS実現ができ、最高の喜びである感動が大半を占めるまでになった。

そして不思議なことに、顧客が積極的に完成見学会の協力をするだけでなく、「お客様を連れておいで、私たちが説明するから」と応援団になってきていることである。

顧客による紹介や案内のサポートなど、工務店が望んでいるまさしく善の循環現象が続出してきたことである。
ただそれでもどんな良いことでも、マンネリ化が出てくるため常に謙虚で戒め、商品開発やコストダウンにも積極的に取り組み競争力を高めていくことが必要である。ヤワタホームは今その努力をし続けている。
ヤワタホームは本当に真のCS実践企業である。業績だけを考え真実のない企業が多い中で賞賛に値する。日本中の住宅会社がこのような姿勢で住まいづくりをしてほしいものである。

 

 



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