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渋沢栄一氏の「論語と算盤」から学ぶ2022

論語は2500年にわたる人間学ですが、住宅産業塾でも論語の中からビジネスマンに役立つものをピックアップしてビジネス論語として学習し、多くのことを学びました。

 

現代は金融資本主義の時代で、公益・利他の精神がなくなってきて、「算盤と算盤」が中心になり、あらゆる分野でのひずみが発生してきています。このひずみを直していくのに公益資本主義の時代に変革していかねばならないといわれています。

 

今、失われてきている善の精神に照準を合わせて新しい概念「CSV経営(共有価値創造)Creating  Shared Value―「社会課題と経済課題の同時実現」、顧客・社会が求める価値と社会的責任を果たす(正直な家づくり事業を行う)企業の価値の一致の実現が求められてきています。話題のSDGsに取り組むことはこの流れに値しているといえます。

 

 

論語でいう「仁・義・礼・智・信」・「徳」は、これからも不変のものであると思います。CSを実現すると、心が豊かになる、自分のことではなく他人の家族の幸福の城をつくるのですから次元が一歩抜きん出ていることがわかります。

 

ところが昨年10月、新築住宅の80%が欠陥住宅であるという記事は信じがたい現象であり、あまりにも悲しいことで、許されない内容であるといえます。

 

住宅産業に携わる企業や人々は論語の善の心を学び、良品質の住宅の提供、CSを実現して社会的使命を果たしていってほしいものです。またそれを実践する企業が発展していってほしいと願っています。