壁面照明のイロハ⑤ ~コーブ照明とコーニス照明の違い~

天井を照らすか、壁を照らすか。

 

 

天井面が明るく感じるコーブ照明。

 

コーブ照明は天井面を明るく照らす照明手法。

天井が低い場合や空間を大きく見せ広がりを出したい時などに使う照明手法がこれです。

 

光の位置により見え方、光の広がり方が大きく変わります。

なので、光源を仕込む造作の位置を設計が重要なポイントです。

天井との隙間が200ミリ以下しか取れない場合は失敗します。

 

部屋の片側だけが一般的ですが、両側から光を照らしたり、天井を一段折り上げてその部分だけ明るくする手法もあります。

また、「壁面照明のイロハ③」で紹介したように光の位置で空間の印象が大きく変わります。

位置が低ければ壁面も明るく照らしながら、部屋全体を明るくする効果を期待する時に使う照明手法です。

 

 

壁面をフォーカスするコーニス照明、

 

一方、コーニス照明は壁面だけを演出する照明手法。

インテリアのアクセントとして拘りの壁材を選んだ場合、その素材の魅力を演出する時に適した照明手法です。

光は上から下へ直進的に照射されますので、素材に凹凸があれば立体感を出すことが出来ます。

 

 

限定された部分を演出したい時には有効です。

但し、

①壁面の近くで見上げた時には光源が見えてしまう。

②間口寸法を広げすぎると器具が見えてしまう。

③天井が高くなると見えやすくなる。

④天井を上げられないときは幕板を設置。

⑤目線が下がると見えやすくなる。

⑥出入口があるところでは真下を通るので器具が見えてしまう。

⑦施工の取り付けが浅くなると見えてしまう。

と色々工夫と注意は必要です。

 

コーブ照明は全体に対してコーニスは部分です。

アイディアです。

 

 

施工の手間を考慮する。 

  

私からのお願い。

ここまでは、照明手法に関すること。大事なのは施工の手間も考慮することです。

作るのは大工さんや電工店です。

手間のコストも反映して顧客に見積りを提出してください。

そして大工さん、電工店の方に良い仕事をして頂いた見返りを是非検討して下さい。