4月月例経営研究会In福岡より

住宅産業塾4月・月例経営研究会in福岡は、健康住宅㈱様BM視察会として開催させていただき、多くの方々にご参加いただきました。

 

新しい拠点・モデルの内容から、社長の経営哲学から商品戦略、進化するIT業務システムについて学びを深めました。築き上げられた良き社風を実感された方が多く、健康住宅様の強さの秘密を垣間見た視察会となりました。

 

月例経営研究会のポイント

健康住宅様は、創業当初から外断熱の高性能住宅に特化し、年間84棟(健康住宅㈱様のみで)と決め、数を追わない経営を実践。3年前より別会社を設立し、グループとして暮らしを提案する新たな拠点をオープンさせるなど、精力的な取り組みを進めてこられています。

 

今回は、その新拠点を視察させていただき、さらに畑中社長より、経営哲学から創業以来の取り組み、吉本常務、畑中CIOにそれぞれ実践内容の発表をいただきました。今回の視察を通じたポイントは3点ありました。 

 

 

①経営理念の浸透と良い社風づくりの徹底

当日参加者に伺った中で、「社内が非常に良い雰囲気だった」という声を多くいただきました。

 

日常の業務風景、そして社員の皆様の応対を体験した中で実感された理由として考えられるのが、畑中社長が徹底してこられた経営理念の浸透と良い社風づくりの徹底です。

 

経営理念については、熟考の末、今年4月に改訂されたそうです。「正道を行く」。そして「お客様の感動の提供を経営の基軸とし、社員全員で物心両面の幸せを追求します」とし、物心両面の幸せを社員全員で手に入れるという意味をこめられました。

 

この経営理念が健康住宅様のすべての規範として、社員の皆様が腑に落ち行動していることで、私たち視察参加者が「良い雰囲気」を感じ取ったということだと思います。

 

②価値観の共有と徹底実践力

 直接社長が社員に語り掛ける社内勉強会を週1回実施し、継続しておられます。ここでは、「理念と経営」を利用し、価値観の落とし込みや、社長が学んでこられたことを社員に理解してもらう場として機能しています。これを継続することは相当な労力ですが、社長ご自身で積極的に学びを得、社員にそれを伝えていくことで、社員の人間性を高め、価値観を共有させることにつながっています。

 

さらに、同じ価値観を持った社員同士がチームワークをさらに高める取り組みとしての社内BBQはNHKでも放映され周知のとおりです。色々な成功事例を学び即行動に移しさらに完全に継続させる、畑中社長の徹底実践力に感銘を受けた方も多かったようです。

 

個々の取り組みはオリジナルでなくとも、それを消化し徹底実践し組み合わさることで、それは他社に真似できないオリジナルへと進化します。そして、経営者自身が積極的に勉強し、自分で体験して良いと思ったことを社内に反映しているので、社員の皆様も必然的に価値観を積極的に受け入れ、積極的に学び取る意思を持たれているようです。

 

 

変化を恐れず常に進化、新しいチャレンジ

もう一つ驚かされたのは、現状に満足せず進化するために変化を恐れずチャレンジを続けておられることにあります。

 

近年、上記理念を中心に、良い会社になるための様々なアイデアを実行に移してこられました。その代表的なものを一部挙げるだけでも、全棟社長訪問の実施・美しい現場・社内勉強会の定期開催・全社員完全禁煙実施・着工式やお引き渡しセレモニー・感謝イベントの実施(先日の20周年は1500人参加)・歩合制の完全撤廃・社内BBQ実施(サラメシで放映)・その他数々。

 

そして今、企業力をさらに高める取り組みとしてIT化推進も積極的に進めておられます。様々な管理項目を一元管理、そしてコミュニケーションから今では業務システムの根幹まで、すでに1年で高度なITシステムが構築されつつあります。運用には課題もあるでしょうが、進化の速度は極めて速く、実行力の高さに圧倒された参加者も多かったようです。

企業visionである「good company with good people」。年齢を問わず人間性を高め健全な価値観を築き上げることを最も大事にし、万事徹底し改善に努めていることが「良い社風」として現れることを感じることができた視察会でした。

 

「物質的な幸せ」を勝ち取るとともに、常に学びを深め、明るく謙虚に行動し「精神的な幸せ」を高める活動、これに社員一丸で取り組むGOOD COMPANYでありつづけること、健康住宅㈱様は今もこれからも進化向上を継続され発展していくことでしょう。