工務店の地域密着のあり方について

工務店は地域密着で商売をしているとところが多いのですが、この「地域密着」

についてどのような活動をおこなっておられますか? 地域密着とはその地域

の方に認められなければなりません。その場に存在するだけの「地域密着」で

はなく、そこで役に立つという姿勢が大切になってきます。

 

そのために、普段から、地域の方とのコミュニケーションを積極的に取ったり、

現場をきれいにすること、またはお祭りやイベントなどに参加したり、自社の

イベントで楽しんでいただくことを積極的に行うところもあると思います。香

川県の株式会社山倉建設様は、この地域密着から社会貢献になるような活動を

おこなっておられます。

 

社長が地元への恩返しをしたいという想いから、地域の方が集まれる「どろん

こ亭」をつくりました。ここでは子供たちが集まって楽しめる施設や、地元の

お年寄りがちょっとしたお手伝いをおこなって交流を深める組織である「お助

けネットワーク」の拠点とするなど、工務店業とは異なる場を提供されておら

れます。

 

東日本大震災の時は、うどんの炊き出し隊を組織して支援したり、現地の方と

交流して、今回の災害の実態を学びそれを活かしていくために、地元の中高生

を連れて行ってのボランティア・交流の場をつくるという活動を今でも続けて

おられます。この取り組みは地元の教育委員会もバックアップしているそうで、

子供の教育や社会貢献にまで発展させております。

 

熊本地震の際も避難所を廻って何が必要かを調査し、床に座ることがしんどい

ということで、株式会社山倉建設樣の地元の方々と協力して椅子を作製して現

地に運んでいます。また、暑い季節でもあったのでうちわを配ったのですが、

そこには地元の子供達を中心に絵やメッセージを書いていただいたものをお届

けすることで、そこに温かみを添えるようなことまでおこなっておられます。

 

このような活動をおこなっていますが、社長様は社会貢献をしているつもりは

なく、自身も楽しんでいるそうです。また、本業が疎かになってはどうしよう

もありませんが、今では幹部・社員がしっかりと役割を果たしているそうで、

それぞれが充実してきています。

 

「地域密着」といってもいろいろな考え方がありますが、中にはこのような工

務店もあるのだと感心させられます。まだまだ紹介しきれないことがたくさん

ありますが、今では無くてはならない会社になっていると感じられます。地域

にどんな貢献ができるのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか? 

 

 



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