7月月例研究会のテーマは、「新業態開発」
厳しくなる時代でも力強く勝ち残るためには、変化に対応が求められます。
従来のやり方を維持するだけではしりすぼみになってしまう中で、
新たな挑戦に取り組む企業は沢山おられます。
今回は、その一つである愛知県の波多野工務店さんが新たにオープンされた「グラデニングスタジオ」の研究を中心に、
新業態開発について研究しました。
新業態開発≠新しい事業を起こすこと
長井塾長の基調講演では、
「新業態開発というと、難しく感じる人も多いかもしれない。
しかし、世の中をみれば、このコロナ禍でも新しいサービスが沢山発生し脚光を浴びている。
ある意味、新業態開発だらけである。
なんでも、新しいことをすればよい、というものではなく、
今やっていること、それを視点を変える。
また、少しやり方を変えるだけでもそれは立派な新しい業態開発である。
そのために商品開発をする人もいるかもしれない。
既存顧客にサービスを付加することを目指している人もいるかもしれない。
その中でも重要な視点は「マーケティング」である。
ニーズを捉え、売り方・勝ち方を考え変化対応すること。
それがますます重要になっている。」
というアドバイスがありました。
グラデニングスタジオに新たな可能性
そして、6月オープンしたグラデニングスタジオの研究に入りました。
・ガーデン
・ショップ
・スタジオ
そして・DIY PARK
の4つの施設からなる拠点「グラデニングスタジオ」。
まだオープン1か月ちょっとですが、既に今までとは違う顧客層、そして今までの顧客創造では交わることのなかった顧客との接点が沢山生まれていました。
その、運営のポイントとしては
「ハコ」としての住宅から、「暮らし」提案への移行。
それも、ちょっとこだわりのある、憧れる暮らしの提案。
そして、今すぐ客でさえない、まだ未検討段階のお客様との接づくりからの育成。
最新の情報を、売り込まずに提供継続する仕組み。
これらを通じ、「グラデニングスタジオ」は、「顧客創造」から「顧客育成」を一貫して行うための装置として、
これからに大きな可能性を感じる内容でした。
これは、新業態の開発による、全く新しい「顧客創造」戦略 と言うべき事例でした。
さらに、各社様との意見交換では、
バリアフリーリフォームに特化したサービス等、新築・リフォームの新提案による新業態開発事例、
全くの異業種への参入を果たした事例等。
各社様のお取り組みをご紹介いただき、閉会となりました。
コロナ禍、そしてアフターコロナにおいて、この新業態開発はさらに注目されるでしょう。
今後の「グラデニングスタジオ」そしてさらに新しい業態開発事例に注視していきたいと思います。