現場きれいをどう進めるか?

最近は昔に比べて、現場をきれいにする住宅会社も多くなってきたようです。

しかし「きれい」の基準は各社各様、そして個人個人でも意識が違うと思いま

す。またなぜ現場をきれいにしないといけないかなど、社内できちんと意識が

共有されているでしょうか?


よく聞くのが、「きれいにする時間よりも作業を進めた方がよい」、「そこそ

こやっていればいいのではないか」、「最後にお客様が満足して引き渡せばい

い」、「今までこのやり方でやっていたから変える必要がない」、などなど多

くの意見があると思います。このような意見は全て自分の都合から言われてい

ることです。お客様の視点ではありません。


住宅産業塾では現場に関するアンケートを取ったところ、現場きれいの必要性

や効果については理解しているようでした。しかし多くの業種の方が出入りす

る現場では、なかなか全ての方に理解していただくことが難しいと感じておら

れる方も多くいるようでした。


こんな時どこから始めるか。まずは社員が姿勢を示すことです。現場にいった

ら掃除をする、定期的に全社員で掃除をするなど、職人さんに「やってくださ

い」と言うのではなく自ら取り組みます。そして、現場きれいの大切さが分か

る大工さんにまずは協力していただき進めることです。また、業者会などの場

で、常に会社の理念や今後の進む方向、そして現場きれいをこのようにしてほ

しいということを毎回訴えることも大切です。


お客様は現場がどんな状態が正しいのか、といったことをほとんどの方が知ら

ないと思います。現場だから汚くて当たり前と思っているかもしれません。そ

んな考えを持たれているところで、きれいな現場やマナーの良い職人さんに対

応していただいたらどう思うでしょうか? 更に現場はもちろん、周辺の掃除

もきちんとしていただいたら、お客様も近所の方にも胸を張れるようになるの

ではないでしょうか?


現場きれいの意味をきちんと伝えて、まずは自らが進んで取り組んでいくこと

で、周りも少しずつ理解してくれると思います。他社には真似できない、圧倒

的な現場きれいに全社・全業者一丸となって挑戦してみましょう!





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