強い工務店へ!


工事監督の仕事は多岐にわたっております。特に現場で写真を撮っても、その
後の整理はとても時間がかかっているようです。最近は時短が叫ばれています
ので、如何にして業務効率を上げていくかも会社としては大きな課題になって
います。

業務改善には、前工程がしっかりと出来ているかがとても重要となります。工
事の業務改善を考えるには、その前工程である設計、つまり図面が完成してい
るかどうか重要です。例えば、着工式をおこなうには、仕様が決まっていない
と出来るはずがありません。「図面があやふやのため、現場に呼び出されて打
ち合わせをする」、これも業務効率に影響するとともに、経費であるという認
識も持ってください。

これからの工事監督の業務や現場対応を考えていくには、次の3つのポイント
があります。
 ①工事監督の仕事を減らす
 ②こなしの仕事からお客様対応ができる職人集団づくり
 ③仕組み・標準化

監督の仕事を減らすにはITの活用が必須となります。監督の業務で重要なの
が、現場での品質管理・検査です。写真を多く撮りますが、会社に帰ってから
整理をすると膨大な枚数の写真があるため、非常に時間がかかります。中には
これらを改善するためのサービスもありますので、これらのITをうまく活用
してください。

工事監督の仕事を減らすためには、請求書なしシステムの導入があります。こ
れは③の仕組みとも関係します。請求書の処理は時間がかかる割には、仕事の
内容としてはあまり意味がありません。この請求書処理が無くなると、1日の
労働時間が2時間減るというケースもありました。この請求書なしシステムを
導入するには、完成した図面が出来ていることと事前発注ができていることが
必要です。これは、工事監督の業務の流れに大きく影響します。一度考えてみ
てください。

「こなしの仕事からお客様対応ができる職人集団づくり」とは、これからの時
代、現場を大事にしてお客様対応・コミュニケーションを密にして大変満足か
ら信頼まで獲得していくこと、これが本来の工務店の姿です。そのためには、
工事監督がおこなうのももちろんですが、職人さんもそのような対応ができる
ことが求められてきます。その姿を証明するのが、現場きれいでもあります。

③の仕組み・標準化とは、現場にはいつ行くのか、何回行くことになるのか、
その時に何をチェックするのか、それらが会社の業務内容として明確になって
いるのか、といったことです。工事監督の業務は個人技ではありません。標準
化が必要です。しかし、工務店の多くは、この標準化が出来ておらず、そもそ
も工事監督としての業務をしっかりと教育を受けたことが無いという人も数多
くいるはずです。ここを抜本的に改善することが、とても重要です。

引継ぎとは、社内・職人・業者とのリレーです。それぞれが自分の仕事だけを
考えているようではリレーになりません。如何にして次工程へ引き継ぐのか、
これが出来てチームになると言えます。このチームづくりを整えて、お客様と
のコミュニケーションを密にして、良い家づくりに励みましょう!


 

▲ 一覧に戻る