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● スタッフリレーコラム

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  営業活動 ~見込み客発見は経営の命~

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会社にとって営業は、特にお客様と最初に出会うとても重要な役割を持つ部門

です。住宅営業の場合、お客様の多くは、「家をつくりたい」、「家を買いた

い」など、元々、興味を持った方が工務店にやって来ます(もちろんひやかし

の方もいます)。目的を持って見学等に来ている方が多いことから営業はしや

すいと言えます。しかし、「家をつくる」には、お客様のニーズ、予算など具

体的な内容をヒアリングする必要があります。この時、取り扱う商品(家)と

ニーズが合致していなければ、契約には結び付きにくいものです。

 

契約数を上げる為には、見込み客を多く発見することが必要です。現場見学会、

バス見学会、料理教室や各種イベントを企画し多くのお客様を集客し、見込候

補から見込み客を発見することです。

 

多くの会社は、チラシの折り込み、ポスティング、フリーペーパー、専門誌の広告

掲載など、どこでも同じことを行っています。そうすると資本力のある会社は

露出が多いのは当たり前です。他社と同じ事ではなかなか見込み客の発見には

時間がかかります。やはり他社との違い、つまり自社の強みを訴求することが

必要と言えます。その強みは「家」、「デザイン」、「人」、「会社」、「歴

史」、「社会貢献」などです。いかに強みを多くの方に伝えられるかが集客方

法としてのポイントになります。一般に家をつくろうと思うお客様は、何社も

見てから決められます(紹介により一社指名もあります)。その際の印象、感

動、共感などが共有できるとお客様の心の扉がさらに開かれます。この時点で

は、営業がお客様のニーズを把握するために「見て」、「触れて」、「体験」

し「感動」してもらうことにあります。営業マンが初めて出会って、その印象

が良ければ全てのものが、きっと良く見えるでしょう。しかし、悪かった場合

は、やはりどこかに心配、不安が残り、思った以上には共感してもらえにくい

と見られます。ハロー効果は誰もが知っていることと思います。この効果を最

大限に活用できるようにすることが求められます。

 

※初対面の人と会った際に、その最初の印象から、その人のすべてを判断して

しまうことはよくあることです。そうなると、そのあとの言動や行動にもつ印

象もずっと引きずられてしまいます。このように、その人(物)の持つ目立ち

やすい特徴から、ほかの印象まで引きずられて判断してしまうことを心理学用

語で「ハロー効果」といいます。

 

~ハロー効果を活かす~

 

ハロー効果は、人だけではなく広告宣伝にも言えることです。例えば、新製品

を発表し、販売展開する際に「テレビCM」や「新聞・雑誌、チラシ広告」とい

った手段をとります。その中には大手住宅会社では人気や好感度の高い芸能人

が登用されることが多くあります。もちろん、ファンの関心を引くという意味

合いもありますが、一番の目的は、その芸能人がにこやかに宣伝することで

「いい商品」という印象を与えることにあります。また、芸能人を登用するほ

どではありませんが、使用者がにこやかに、満足げにその商品を使って見せた

り、効果を紹介することも印象がアップし、購買意欲につながっていきます。

つまり、広告宣伝は、「買いたい」、「欲しい」、「見たい」、「行ってみた

い」、「聞きたい」、「触りたい」、「体験したい」など、「○○したい」と

欲求を促すことにあります。広告宣伝は営業手法の一つですから、ここで自社

の強みをしっかり訴えること、伝えることでお客様の心理を動かすことになり

ます。そして、ターゲットに向けてチラシなどの広告を展開することが重要で

す。そして、忘れてはならないのが、SNSやHPでの情報発信です。いずれもお

客様からの問い合わせ、来場を待つものです。

 

しかしながら、ハロー効果を上げるためには、SNSやHPを見て、「是非、行こ

う」など次なる行動に移るべき動機づけをさせることです。そこには表現、お

客様の声、イベントなどがあります。地域性はありますが、ターゲットに合っ

たチラシを作成し、現場見学会の近隣を中心に、自社(専門部隊)でポスティング

をし認知させる方法を行っている方もいます。広告はエリアとターゲットの絞

り込みをしっかりと行い、そこに向けた表現、写真を活用することで、お客様

側から「家を建てたい」と思う工務店を絞り込みます。そこに印象づけること

です。今や、インターネットが普及しており、簡単に情報を得ることができま

す。だからこそ、他社との違う強みを訴求します。

 

様々な情報を見て、目的を持って来られたお客様と最初の出会いは営業。来て

くれたお客様に安心、信頼、納得していただけるような活動、お客様への想い

をどれだけ伝えられるかがポイントです。来てくれたお客様から本来の見込み

客を発見しなくてはなりません。その手腕は営業にありますが、会社の全ての

社員がその役割を担っています。その為には日ごろから、全社員の意思統一と

情報共有が求められます。

 

                 (文責:住宅産業塾事務局 髙橋幸雄)