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● 今月の塾長提言

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   ~これからやるべきこと~

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2019年以降は大きく変わります。空き家が増える、人口は減少する、超少子高

齢化社会が進んでいくため、新築住宅が増えていく要素はありません。要する

にマーケットが大きく変わるのです。建てる家が少なくなるため、工務店も将

来2/3は消えることでしょう。

 

この時代に生き残るには、「今のままではダメ」と認識し進化していくことで

す。進化・深化・新化が大切で、これは変化していることです。変革は「創造」

と「破壊」です。これがとても大事なキーワードになってきますので、よく頭

に入れておいてください。

 

 

〇地域密着の工務店・ビルダーの役割とは

 

家づくりとはハコを提供すればいいのではありません。暮らしの実現が本来の

意味です。CS(顧客満足度)調査をおこなっているのでしょうか? このよ

うな調査でお客様のことを良く知ってください。引き渡し1か月後頃に社長や

幹部がお客様のお宅へ訪問し、直接聞いてみることも是非おこなってください。

お客様は話をしたがっています。きちんと対応している会社であれば、ほとん

どクレームは無いはずです。お客様の声をしっかりと反映させて改善して

いく、そんな姿勢が企業力を高めていくのです。

 

マーケットが縮小していくと、現場がその会社の評判へ直結していく事になり

ます。そもそも現場が汚いというのはあり得ないことです。これまでは受注に

忙しく現場対応力を軽視してきた会社もありますが、これからはそうはいきま

せん。まずは現場きれいを徹底すること。これからは更に多くの工務店・ビル

ダー、そして住宅メーカーに至るまで現場を重要視してくると思います。その

時に負けないように、今から徹底した現場づくりをしてください。

 

 

〇これからの経営を見据えて

 

人材にはどこも悩みを抱えているのではないでしょうか? 働き方改革のもと

休日出勤や残業を減らさなければ、人材も集まらない時代となってきました。

しかも時間が減る分、業務効率を上げていかなければなりません。それには

「標準化」という概念がとても重要になります。いくらITシステムを入れて

も、業務の標準化が出来ていないと全く使い物になりません。標準化とITは

表裏一体として考えていきましょう。

 

会社の仕組みや体制、お客様への対応の仕方などを変えていき、更に力を入れ

ていく点が「顧客戦略」です。「個客戦略」とも言えます。個々のお客様に対

してしっかりと対応していくこと、それが会社の特長、らしさにつながってい

きます。それにはやり続けること、そしてお客様に評価されていく事がとても

重要になってきます。地域密着工務店・ビルダーは、このような方向性で事業

戦略を考えてみてください。

 

             

                 (文責:住宅産業塾事務局 佐野郁夫)