事業戦略は会社の道しるべとなります

世の中には数多の企業が存在します。工務店という業種に絞っても、個々の企

業により特長は異なり、例えば”自然素材を中心とした家づくりをしている会

社”、”デザインがウリの会社”、”リフォームに力を入れている会社”、

”性能重視の会社”など、様々です。そして、それぞれの企業がその特長を活

かし、事業を推進しているわけですが、戦略ということを考えてみると、根拠

ある数値に基づき、数年後から将来までも見越した戦略を持ち、それに沿った

経営をしている企業と、”戦略らしきもの”というレベルのものしか持ってい

ない企業とに分けられるのではないでしょうか。

 

 

 

 

事業戦略とは、将来どうなりたいか、そのために何をするかを書いたもの

しっかりとした事業戦略を持たない企業は、もし仮に現在事業が好調だとして

も、将来については不明な点ばかりです。売上や利益が順調な間は、それが問

題にはなりにくいものですが、陰りが見え始めると、何をすれば良いのかわか

らないものです。そうなると、ただ闇雲に安売りをして利益を圧迫したり、そ

の場しのぎの人員削減で企業力を落としたりと、悪循環に陥る可能性も有り得

ます。そのような事態に陥らないためにも、将来を見越した戦略が必要なので

す。

 

事業戦略は、工務店という業種の事業規模であれば、社長の「会社を将来どう

したいか」という理念や想いが最も重要です。どのような家をつくっていくの

か、どのような人と一緒に会社を大きくしていきたいのか、どのようなお客様

に買っていただくのかということを考えることが必要です。そしてその想いに、

事業をしている地域の今後の人口や経済力などの予測的な要素を加味すること

でしっかりとした事業戦略となっていきます。

 

このような基本的な事に加え、自社の強みは何なのか、それは今後も伸ばせる

のかといった事を分析し、そして強みを伸ばすために具体的に何をするのかを

決めていくことが必要です。

 

当たり前のことばかりのような気もしますが、これらをしっかりと資料として

まとめ、社員にも公開することができれば、社員もやるべきことが見え、将来

にも不安を持たず、安心して力を発揮してもらえるのではないでしょうか。そ

のためにも、ぜひしっかりとした事業戦略を立て、会社の躍進に役立ててくだ

さい。

 

 



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