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● クローズアップ

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  ~3月月例研究会より 「らしさ」を再構築!~   

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〇「らしさ」を伝える

 

「御社はどのような会社ですか?」と聞かれ、自社の「らしさ」を聞き手に簡

潔に伝えられる方はどれだけおられるでしょうか。

厳しい競争があり、なおかつ選択肢の多い今の環境を考えると、何よりも大事

なのは地場の工務店としての「らしさ」を確立することであり、その重要性は

さらに高まっていると考えられます。本紙面でも頻繁に出てくるキーワードで

ある「らしさ」は、自社にしかないもの、また自社がずば抜けているもので、

お客様の目に留まりうるものです。それらは必ず構築すべきことであり、しか

も常に一定のものではなく、自社が進化し続ける中で変化していくものでもあ

ります。そのため、「らしさ」は常に磨き続けなければなりませんし、その

「らしさ」は、商品に限らず、営業・設計・施工・アフターに至るそれぞれの

分野で形成することが可能であり、その一部だけでも飛び抜けていれば優位性

を築くことが可能です。

今回の月例研究会では、その「らしさ」の価値をテーマに開催いたしました。

 

 

〇「らしさ」の価値をプレゼンする

 

自分では明確になっている、伝わるべきものと思っていても、他者から見れば

よくわからない、という場合が数多くあるはずです。今回は、参加された皆様

に、一言であらわす「らしさ」と、プレゼンをご準備いただき、発表いただい

た内容について、皆で講評・意見を出し合う形で進めました。

 

過去、社員がらしさを語ることができなかったことをきっかけに「らしさ」の

明確化に取り組まれた方、協力会の強固な結束と改善に取り組む特長をお伝え

くださった方、人生百年時代に「100年」をキーワードに長く健康を保つ家、

「100年」を超える自社の歴史と培われた技術力を「らしさ」とされた方、ま

た、「現場(力)」「健康」「知恵」「木の家」「大事」「絆」「心」といっ

たキーワードがそれぞれに使われていて、各社工夫して「らしさ」を絞り表現

したことがうかがえました。

 

発表された皆さんが、自社のことを真剣に考え分析し、取捨選択をする中で

「らしさ」をイメージし組み立ててこられたものでした。今回、実感したこと

として、色々なことに真剣に取り組むほどにそれをすべて伝えたくなってしま

い「らしさ」をまとめることに苦労してしまう傾向があることと、自社につい

て冷静に客観的に価値を評価するのが想像以上に難しいということでした。

 

 

〇早急に「らしさ」の再構築を

 

競争に勝てるだけの「らしさ」を構築してください。商品や品質に特長がある、

販売力に強みがある、お客様への対応力には他にない自信がある等、想いは

「形」にして、それを実践継続し「らしさ」を形成していただきたいと思いま

す。そして、それを適切に伝わるようにまとめてください。それには、自社の

強み・弱み分析表(住宅産業塾で発行しているフォーマット)などが有効です。

 

会社が思っていることがお客様に伝わっているかどうか、訴えたいことはあく

まで自社が組み立てていかねばなりません。自社とお客様の捉え方が異なるこ

となくそれが評価されるものであれば、優位性を持った「らしさ」として確立

できているといえるでしょう。

 

※「自社の強み・弱み分析表」について興味がある方は

 hbsg@jyutakujuku.co.jpまでお問い合わせ下さい

 

 

                (文責:住宅産業塾事務局長 長井智史)