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新春フォーラム2026 開催報告

― 変革期の住宅業界を生き抜くための「現場力」と「新たな挑戦」 ―

1月23日(金)、住宅産業塾 新春フォーラム2026を開催いたしました。

全国各地から多くの会員工務店の皆様にご参加いただき、現場力の実践共有から、経営の変革、新たな事業領域への挑戦まで、これからの工務店経営に欠かせないテーマが凝縮された一日となりました。

 

今年のフォーラムでは、「魅せる現場」を軸とした差別化の深化に加え、業界構造の変化を見据えた戦略的な視点が随所に語られ、参加者一人ひとりが自社の未来を考える貴重な機会となりました。

 

 

魅せる現場コンテスト〜現場力が信頼と企業価値をつくる〜

第13回目を迎えた「魅せる現場コンテスト」では、各社の現場改善の取り組みが紹介され、現場力が経営そのものを支える重要な資産であることが改めて共有されました。


今回は、ou2株式会社様(東京)、㈱石田屋様(埼玉)が総合最優秀賞を受賞され、晴れて殿堂入りとなりました。


その後、魅せる現場のパイオニアである殿堂企業3社によるトークディスカッション。

 

魅せる現場普及に大きく貢献いただき、仕組みづくりのノウハウを自ら開発された㈱HORI建築 堀社長からは、取り組み当初から

現場をきれいに保つことの本質は「評価のため」ではなく、「プロとして誇りを持ち、心を込めて仕事をする姿勢そのもの」であることが語られました。

現場の美しさは結果であり、その背景にある意識改革こそが企業文化を育てていくという考え方に、多くの共感が集まりました。

 

㈱波多野工務店 波多野社長 からは、

現場改善を個人任せにせず、協力業者を巻き込みながら定着させてきた取り組みが紹介されました。

取り組んでいた当初は派手に魅せる工夫もありましたが、今はシンプルに全棟標準、新しく入社された担当者でも実践できるように仕組みづくりに取り組み、実践されている具体例として高い関心を集めました。

 

富田製材㈱ 酒向社長からは、

現場改善の取り組みを社内教育や採用活動にも活かし、「現場力=企業の魅力」として発信している事例が共有されました。

品質向上だけでなく、人材確保やブランド価値向上にもつながっている点は、多くの工務店にとって大きなヒントとなりました。

 

最後に、久々に岡本邦夫先生に総括いただきました。

「きれいは目的ではなく結果。本質は心を込めた仕事の積み重ね」

という言葉とともに、各社の成功事例を共有し合うことで、業界全体が進化していく住宅産業塾ならではの価値が改めて強調されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

長井塾長 基調講演〜変化を恐れず、未来へ踏み出す経営へ〜

長井塾長の基調講演では、住宅業界を取り巻く急速な環境変化について触れながら、今こそ経営のあり方を見直す重要性が語られました。

 

これまでのやり方をそのまま続けるのではなく、思い切って変えることこそが最大のチャンスになる

 

というメッセージは、多くの参加者の心に強く響きました。

 

市場のコモディティ化が進む中で、価格競争に巻き込まれるのではなく、

現場力・企業文化・独自価値を磨き上げることで選ばれる工務店になることの重要性、

そして単なる改善ではなく、本質的なイノベーションを起こしていく覚悟が求められていることが語られました。

 

未来志向で挑戦し続ける姿勢が、これからの工務店経営の命運を分ける――

その強いメッセージが参加者全体で共有されました。

 

 

 

トークセッション〜多様な分野から広がる工務店経営の可能性〜

後半のトークセッションでは、住宅業界にとどまらず、建築・まちづくり・事業開発の第一線で活躍する専門家を迎え、工務店経営の新たな可能性について議論が行われました。

 

後半のトークセッションでは、住宅業界にとどまらず、建築・まちづくり・事業開発の第一線で活躍する専門家を迎え、工務店経営の新たな可能性について議論が行われました。


まず、第一のテーマである設計提案力。

ループスアーキテクト株式会社 代表 吉本高広様からは、

非住宅分野における木造建築の取り組み事例が紹介され、商業施設や公共建築などへ事業領域を広げることで、新たな市場が開けることが示されました。

 

有限会社オイカ創造所 代表 及川洋樹様からは、

まちづくりや地域再生の視点から、建築が人の流れや地域価値を生み出す重要な役割を担っていることが語られ、エリア全体を見据えた工務店経営の可能性が示されました。

 

続いて、事業多角化、空家問題をテーマとしたセッションでは、

住まいネットワーク株式会社 岡崎卓也様からは、データから建築不動産業界の未来をおつたえいただくとともに、空き家問題を社会課題として捉えるだけでなく、管理・再生・活用を仕組み化することで新たな収益事業へと転換するモデルが紹介されました。

 

さらに、住宅デザイン研究所 金堀健一様からは、リノベーションを単なる改修工事ではなく、「価値を再編集する商品」として展開することで、価格競争から脱却できるビジネスモデルについて解説がありました。

 

さらに、今後さらに重要になっていくAI活用について、

ASK株式会社 蓼沼洋之様、そして石﨑仁一様からは専門家との連携による事業開発の重要性が語られ、工務店がチームで取り組む経営へと進化していく必要性が強調されました。

各ご発表いただきました専門家は、住宅産業塾のブレーンとして会員の皆様そして工務店の皆様の支援、新たなビジネス構築に貢献していただけるプロフェッショナルです。
様々な知恵を得ながら、その知恵を実践に落とし込む。
皆様、自社の取り組みに置き換えて傾聴されていたと思います。

 

 

新事業発表〜住宅産業塾の新たな挑戦と新事業〜

フォーラム終盤では、新たに設立された「イエトキ合同会社」による新事業構想が発表されました。

 

これまでの住宅産業塾の実践支援に加え、

商品開発・事業開発・ライセンス展開などを通じて、地域工務店の競争力強化と持続的成長を支援していく新たな取り組みが示されました。

 

会員工務店とともに新しい価値を創り出していく次のステージへの挑戦として、大きな期待が寄せられました。

 

2026年 住宅産業塾の取り組み

 

2026年に向けては、「魅せる現場」を核としたさらなる進化が発表されました。

 

・レベル別に整理された現場改善プログラムの展開

・参加しやすく進化する魅せる現場コンテスト制度

・認定制度の柔軟化と短縮コースの新設

・SNSや動画を活用した情報発信強化

・現場力を営業・ブランディングへ活かす仕組みづくり

 

現場力を単なる取り組みで終わらせず、「経営資産」として活用していく動きが本格化していきます。


さらに、月例研究会やBM視察会。さらに研究分科会と、
より実践に即した内容に改善し、活性化を図る新展開の発表がありました。

 

総括

今回の新春フォーラムは、

実践者であり、各分野を切り開く多くのゲストも招いての開催となり、

「実践から己を磨き、変革へ挑戦し、新たな可能性を切り拓くための指針を共有する」

理念を共有する仲間が集い、研鑽を高める場となりました。

 

実践の積み重ねが信頼と企業文化を育て、

変化を恐れない挑戦が未来を切り拓き、

仲間と学び合うことで業界全体が進化していく。

 

住宅産業塾が目指す「善の循環」を改めて実感できる一日となりました。