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●クローズアップ --工務店が考えるべき事--
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工務店経営・実務にIT技術の活用を!
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住宅産業塾10月の月例研究会では、ITを工務店経営や業務改善にどのように活かしていくかということをテーマに、実際のITツールなどの紹介も含めて研究していきました。ITは今や生活において必需品となってきました。また、その技術革新も目覚ましく、あたらしい技術やサービスが始まると、あっという間に拡がっていきます。今回は、工務店・ビルダーが実際に使っているものを紹介していただきましたので、その内容について報告いたします。

☆監督の業務を楽にする品質管理ツール

監督の業務は多岐に亘っています。本来は現場の品質、安全、清掃などの状況をチェックしながら、お客様とのコミュニケーションを密にして、正しい施工ができるように段取りすることがメインです。しかし、現場で撮る写真の管理が結構時間がかかり、後でまとめておこなおうとすると膨大な写真の数になりどの写真が何だったかわからなくなるというケースもあるようです。

このような悩みを解決するために、写真を撮ってそれを報告書に簡単にできるシステムを、住宅産業塾の会員とソフト開発会社とで進めてきました。このシステムでは、品質管理のチェックシートを基にどこでどのような写真を撮らねばならないかを分かりやすくしています。監督は、今日何をチェックするのかが分かるのと、それを完了していないといつまでも「未完了」の状態となり、品質チェック漏れがなくなります。写真を撮ったあとは報告書作成ボタンを押せば、自動的に報告書も作成でき、会社に戻ってからの作業が必要なくなります。

また、上司はそのシステム上で各現場の状況が確認できるため、管理がとてもやりやすくなっています。実際にこのシステムを導入したところ、会社に戻ってから写真整理していた時間の1.5時間が、ほぼなくなったという成果も出ており、業務時間の短縮で19時半ぐらいには退社できるようになったということです。

このシステムは、会社の品質管理のやり方をベースにシステムを構築していくため、導入までに実際の業務の流れを確認しながら進めていきます。しかし、これらができると無理なく取り組んでいただけるようで、今のところ好評いただいております。監督業務の効率化を考えているところは、一度試してみると良いと思っています。

☆最近話題のVR技術活用方法

VR技術は、今年になって急速に普及してきました。不動産業界では、物件を360°カメラで撮影しVR化して見せたり、改正前のマンション販売では各階からの景色を再現して見せるなど工夫を凝らしてきています。工務店・ビルダーでは、建築中の建物の完成パースをVRで見せたり、展示場がいくつかあるところはその展示場の画像を見せるといった活用をされているようです。最近はプレゼンテーションソフトでパースを描き、それをVR画像に変換して見せるといったことが比較的簡単にできしまうのと、スマホで見られるようにVRカメラも簡易なものが安価で購入できるため、自社オリジナルのものを作っているところもあります。

また大がかりな体験設備を導入して、本格的なVR画像を見せている会社もあります。いずれにしろ、お客様はとても興味を持つようで、今後もっと普及してくると営業のやり方が変わっていくかもしれません。

☆ITの前に業務の明確化が必要

ITは便利なツールですが、使い方を間違うとよい効果が出てきません。まずは会社の業務を明確にし、いつ、誰が、何をおこなうのかを業務フローの形で整備することが大切です。この関係は、切っても切り離せません。そしてIT技術をうまく活用しましょう。